『なる！看』 第30号

『なる！看』看護学校合格マガジン（第30号 1999年8月20日発行）

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１．お知らせ
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先週８月13日は、お盆休みを頂きました。
ちょっとご無沙汰しましたが、皆様お元気ですか？
この間に購読登録いただいた方、お待たせしました。

来週８月27日（金曜日）は、Pubzine の配信システムが停止するため、次号は８月28日（土曜日）の発行とさせていただきます。

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２．ホームページ What’s New より
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８月10日（火曜日）
掲示板への書き込みをまとめて、看護受験Ｑ＆Ａに以下の内容を追加しました。
▼高卒時に看護学校に進学せずに、なぜ今、リターン受験するのですか

８月12日（木曜日）
５月22日のカウンタ設置からのアクセス数が１０，０００を突破しました。
たくさんのアクセスありがとうございます。
今後とも内容の充実に努めていきますので、よろしくお願いします。

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３．なるかんゼミ
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お盆もあっという間に過ぎました。お盆が終わると、何となく夏が終わったという感じになります。「夏休みになんとかしよう」「夏期講習を受けてできるようしよう」受験生なら誰しもこの夏休みに大きな期待を寄せます。

あなたの「この夏の成果」はいかがでしたか。

「私はこの夏○○をした」と何かまとまったものが出来たという人は、本当に良くがんばったのだと思います。

ここで気を抜かず、このまま９月まで一気にがんばりとおしてください。

夏の課題は勉強だけではありませんでしたね。「オープンキャンパスに行く」「学校を見学する」「募集要項を取り寄せる」ということも、この夏にぜひ実行してくださいとお願いしておいたことです。

口コミ情報などを拝見すると、多くの方が、募集要項を取り寄せたり学校説明会に参加したりと、積極的に行動されているようで、とても嬉しく思います。

それぞれの学校がより具体的に身近に感じられ、進学への意欲が大きく膨らんでいることでしょう。

塾や予備校の夏期講習に参加された方は、講習テキストの徹底復習が当面の課題です。テキストを復習し身につけて始めて講習会を受講した意味があります。

復習無き講習会受講は、まったくのゼロです。時間とお金をムダにしただけ。

講習会の内容は１学期分くらいの学習量があります。密度が濃いですから、復習にも時間がかかります。焦らず、９月あるいは１０月くらいまでをメドに計画的に復習を続けてください。

講習会テキストの完全マスターは本当に実力がグンとアップしますので、講習会に参加された方は全力で取り組みましょう。

でも、中には「復習ができない」という人もあるかもわかりません。講習会のレベルと自分のレベルが違いすぎて「全然わからなかった」という場合です。こういう場合にムリに復習してもこれは時間のムダですから、もっと基礎レベルからやり直しましょう。

基礎からやり直して、冬休みに夏期講習のテキストが半分～７割くらい出来るようになれば、まずまずです。

焦らず着実に。まだ時間は十分あります。

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４．看護受験Ｑ＆Ａ
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─ 質問 ────────────────────────────────

なるかんさん、こんばんわ。いつもありがとうございます。

今日は、学校に入学してから、病院と提携してもらえると言う奨学金についての質問です。

それは、卒業後その病院での勤務を前提としてもらえると聞きました。しかし、私は、看護師免許取得後、助産師学校進学を希望しています。

と言うことは、卒業後もまだ働けないと言う事なので、奨学金はもらえないのですか。

また、卒業後、他府県で働きたいとしたら、やっぱりその働きたい県で入学すべきなのでしょうか。

病院との提携をどうすればいくらぐらいの奨学金がもらえるのか。
それは、どこの専門学校でも、大学、短大でもあるものなのか。
奨学金はもらえると期待して学校を考えていいものなのか。

が、よくわかりません。

お金のことなので、ちゃんとよく知りたいと思います。教えてください。どうぞよろしくお願いします。

─ 回答 ────────────────────────────────

メールありがとうございます。なるかんです。

病院との提携の奨学金は、卒業後一定期間（３年間くらいが多い）その病院で働くことを前提に貸与されたり給付されたりします。

看護学校を卒業後すぐ進学する場合（なかなかストレートでの進学は難しいようですが）は、返還しなければなりません。それどころか、病院で働く意思が合っても、たとえば国家試験に不合格になったら、看護婦としては働けないので、やはり返還しなければなりません。

ですから、奨学金（日本育英会とか地方公共団体のものは別として）を受ける場合は返済の条件をしっかり確認しておく必要があります。

尚、こうした奨学金についてのいろいろな問題点は、田口正男さんの『看護婦さんになれる本』（講談社）のpp.112-113,pp.237-239に詳しく説明されています。

病院に一定期間勤めると返済免除となる奨学金を「呪縛金」と呼ぶ方もあると書いてあります。お金をかけずに看護婦の資格を取りたい人には魅力的な制度には違いないですが、「お礼奉公」に似た側面も見え隠れします。

奨学金の有無は、各学校によってまちまちです。提携病院の奨学金はすべての学校にあるのではなく、医療法人とか医師会とか私立医科大学附属とか一部です。大学や短大は、こういう制度は少ないようです。

看護師が不足していた時代に、自分の病院の看護師婦を自前で養成する、そういうことの名残と言ってもいいような制度です。

奨学金の額もまちまちです。

ですから、自分が受ける予定の学校については、その学校独自の奨学金制度があるかないか、あるとしたらどういう条件か、つまり

給付：返済の必要なし
貸与：返済の必要あり
条件付貸与：原則返済。しかし指定病院で一定期間働くと返済を免除

をしっかり確認すべきです。電話などで聞いても教えてくれるでしょう。

尚、他府県での就職は、就職活動をいとわなければもちろん可能です。しかし「組織内職業教育」という認識を強く残した看護学校の場合は、系列病院への就職が前提とされていたり、系列病院への就職を強く勧められたりすることもあるようです。

看護師の資格を取ることと、就職することは別次元の話ですから、どこに就職しようと自由なはずですが、それが必ずしも「当たり前でない」というあたりに、看護職を取り巻く不透明さを感じます。

しかし、奨学金がもらえて、系列病院への就職が約束されていて、奨学金も返済しなくていいからと、こうした看護学校を評価して積極的に進学する方もあります。

受験生にもそれぞれの事情がありますから、こういう制度がなくなると困るという方もあるのです。

いずれにせよ、進学する方がしっかり奨学金の内容を確認し、納得して利用すべきですね。

ところが、切羽詰ってくると「合格できればどこでもいい」という感じで、十分学校の事も調べず受験する方がとても多い。

そして後で「こんなはずでは」と悩んでいる。

そうならないように、早い目に募集要項を入手してしっかり調べてください。

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５．口コミ情報への書き込みより
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お盆休みの間も、多くの書き込みありがとうございました。

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