看護系の学校は、面接が結構重要そうなんですけど、どのような質問が出やすいとか、過去にどんな質問がされたか、などの情報が知りたいです。
これは、学校に直接聞いても教えてくれそうにないので、教えて下さい。

学校によって傾向のようなものがあるかもわかりませんが、面接を行なう目的を考えてみると質問内容もおおよそ想像がつきますね。

面接の目的

面接の目的は、

  • 受験生の人柄を知る
  • 志望動機を知る
  • 受験生の看護師という職業にかける意欲や情熱をみる
  • 合格した場合この学校に入学するかどうかを知る
  • 看護師としての適性があるかをみる

などでしょう。

「受験生の人柄を知る」なら、「あなたの長所と短所を含めて自己紹介してください」、「高校生活にはどのような印象をもっていますか」、「家族の中でのあなたの役割を教えてください」、「最近気になったニュースを一つあげてください」など、いろいろ考えられます。

あなたが素敵な異性に出会い、「この人一体どんな人なんだろう」と思ったとき、自分ならどんなことを相手に尋ねるかなと考えてみてください。質問への答は、特別自分をよく見せようなんて思わなければ自然と出てくるはずです。

「志望動機を知る」「受験生の看護師という職業にかける意欲や情熱をみる」とは、同じような質問になります。

「なぜこの学校を受験したのですか」、「なぜ看護師になろうと思ったのですか」などです。

これも比較的答えやすいはずです。これらの質問にどう答えて良いか悩む人は、自分が看護師を目指すことについてもっと真剣に考え直す必要があるでしょう。

究極の面接対策

でも、どのように考えたらよいかわからない方は、『社会人・主婦のあなたが看護学校に合格する方法』の「第2章 志望校を決め、志望動機を書く」が参考になると思います。一部を引用しておきます。

緊急性は低いが優先度は高い

看護学校合格にとって、志望動機は、願書においても、面接においても、もっとも大切だ。このことは、あなたも理解されていると思います。先ほど「優先順位を決める」というお話をしましたけれども、「優先度」と「緊急性」とは違います。

「おしっこが漏れそうでトイレに行きたいです」

これは、緊急性は高いです。しかし、看護学校合格というあなたの目標における優先度は低いですね。

これとは逆に、緊急性は低いけれども、優先度が高いことのひとつが、これからお話する「看護学校の志望動機を書く」「看護職をめざす動機を書く」です。願書を出すのが何ヶ月も先だったりすると、緊急性は低いですね。

でも、看護学校合格にとっての優先度はすごく高いです。このように理解してください。なぜでしょうか。その理由からご説明していきましょう。

今、志望動機を書く理由

学習を始めようとしているこの段階で志望動機を書く理由、それは何でしょうか?

志望動機について、先ほどご紹介した北里大学看護学部に合格された山田さん(仮名)からのメールをご紹介します。

・・・

こんにちは。わたしは、26歳のリターン受験生です。(中略)聖路加看護大学が第一志望でしたが、不合格となりました。自分としては、がんばったつもりでしたが、試験は「他の人と比べてどうか」ということなのですね。

今考えれば、志望動機などがうまくまとまっておらず、準備不足であったと思います。ですが、発表の後はショックで何も手につかなくて、しばらくはぼうっとした生活を送っていました。

・・・

第一志望であった聖路加看護大学が不合格だった理由として、志望動機がうまくまとまっていなかったと山田さんはおっしゃっています。

あなたが、今この時点で、志望動機を書かなければいけない理由。それはこの山田さんのように志望動機のまとめ方が不十分で不合格になるという失敗を、あなたにはしてほしくないからです。

ところで、志望動機は2つ必要です。ひとつは看護職をめざす理由です。あなたが看護師をめざす理由です。もうひとつは、なぜその学校を受験するのか、その学校を志望する理由です。

この2つの志望動機を、今から書き始める必要があります。

社会人・主婦の方で、看護学校の志望動機がうまく書けない、どう書いたらよいかわからない、という方は、『社会人・主婦のあなたが最短90日で看護学校に合格する方法: 看護学校の選び方、志望動機の書き方、受験勉強の進め方』の「第2章 志望校を決め、志望動機を書く」が参考になると思います。電子書籍ですので、今すぐ読めます。この本には、この他にも志望動機の書き方やがんばるあなたが合格できない理由など、あなたが看護学校に合格するためのノウハウをたくさんご紹介しています。最少の努力と最少の費用で看護学校に合格したい社会人・主婦の方には必読です。ぜひ、お読みください。

看護師に向いていない発想とは

「合格した場合この学校に入学するかどうかを知る」は、推薦入試では関係ありませんが、一般入試では一人平均5校くらい受験するので、併願校を聞かれることが多いようです。

「全部合格したらどこに入学しますか」などと、すべり止め(のつもり)の学校で聞かれたらつらいですねえ。さあ、あなたならどう答えますか。

「看護師への適性があるかをみる」は、就職試験と同様のレベルになります。

この場合はその人のもつ全体的な雰囲気などが看護師としてふさわしいかどうかという観点から見られることになりますね。この場合は質問内容はどうでもいいわけで、他の観点の質問に対して、あなたが答える様子などで判断しているはずです。

いずれにしても、看護師が働くフィールドは多種多様ですから、「面接で自分が看護師に向いていないと判断されて、試験は出来ても面接で落とされるのではないか」などと神経質になりすぎないようにしてください。

こういう発想をする人が一番看護師に向いてなさそうですから。

「試験が出来ても面接で落ちる」と心配する人に限って、大体試験も出来ません。そういうものです。

ですから、きちんとした学力をまず身につけることが一番大切です。

固定観念に注意する

最後に、「看護師=やさしい人」「看護師=人のためになる」などという固定観念で面接に臨むと鋭くつっこまれますから注意してください。

試験官:なぜ看護師になろうと思うのですか?
受験生:人の役にたてる仕事だし、やりがいがあると考えたからです
試験官:どんな仕事でも人の役に立っているのですよ。そう思いませんか?
なんてね。

面接については、読者の方の掲示板への次のような書き込みもありました。参考にしてください。

面接のことですが、私がきついなって思ったのを書かせたいただきます。

・なんで専門学校にしたのか。
・どうして看護師に自分が向いていると思ったのか。
・日本での看護レベルについて。
・学費は誰が出すのか、理由も。

これです。あと、専門的なことも聞かれるらしいです。

要はどれだけ入りたいのか見せろ。ってことなんだと思います。私もがんばんなきゃ!

さらに、情報を知りたい方は、看護学校面接対策ビデオもご覧ください。また、模擬面接練習用ビデオで面接シミュレーションすることができます。ご活用ください。